<第9回>
今回は、「加味逍遙散(かみしようようさん)」のお話です。
更年期の薬として扱われることの多い薬ですが、それ以外にも様々な効果があります。
漢方的に書くと「血虚(けつきよ)(血や栄養が足りない)」を補い、「肝気(かんけ)の滞り(イライラや不安)」を流し、「脾胃(ひい)(消化吸収)」を助けます。
特に理由もなくいらいらする、その時に胸の辺りが張った感じがする、手足が冷えるのに顔がのぼせる、皮膚や頭髪にトラブルがある、便秘がちである、そのようなタイプに効果のあるお薬です。
また、月経前にいらいらしたり、浮腫(むく)んだりする「月経前症候群」にも使われます。月経時の緊張が強く、妊娠しづらい方に適したお薬です。
その他、生薬を加味して皮膚の湿疹に使われ、肝炎などにも用いられます。服用していると、便秘の症状が改善することもあります。